Windows Bridge for iOS (Project Islandwood) を使ってみた
Windows Bridge for iOS を使ってみた
Windows Bridge for iOS とは
Project Islandwood という呼び名で build 2015 の中で発表された、Objective-C のコードから Windows アプリケーションをビルドするというもの。
準備
- windows 10 の PC
Visual Studio 2015
- ダウンロード | Visual Studio
- インストール時に選択必須のコンポーネントは下記のとおり
- Programming Languages -> Visual C++
- Universal Windows App Development Tools (all)
- Windows 8.1 and Windows Phone 8.0/8.1 Tools (all)
-
- Releases · Microsoft/WinObjC · GitHub
- 上記から winobjc.zip の最新版(本記事執筆時0.1 Preview (September 17, 2015) )をダウンロード
- 特にインストール等は不要で、zip ファイルを解凍すれば OK
- Releases · Microsoft/WinObjC · GitHub
サンプルコードのビルド
では実際に iOS アプリケーションのプロジェクトを Windows 向けにビルドしてみましょう。
手順
- winobjc.zip を解凍
- winobjc/samples/WOCCatalog 以下にある WOCCatalog-WinStore10.sln をダブルクリックし、Visual Studio 2015 で開く
- Security Warning とか表示されますが、信頼できるものなのでそのまま OK をクリックします。
- 右側の Solution Explorer から WOCCatalog (Universal Windows) を右クリックし、Set as StartUp project を選択
- Ctrl-F5 でビルドが走り、実行されます。
ハマりポイント
'WOCStdlib.h' file not found
というエラーが出てしばらくハマりました。
どうやら winobjc.zip を解凍した時にできるフォルダ名をデフォルトの winobjc から別のものに変更しているとこのエラーになるようです。
フォルダ名を winobjc にすることで無事にビルドが通りました。
触ってみる
UI カタログということで、いろいろなUIパーツの操作感を試すことができる。
確かに一通りのパーツは使えそうな気がしてくる。
Xcode プロジェクトのインポート
サンプルは動かせたので、次は実際に Xcode で作成した iOS アプリプロジェクトを持ってきてビルドしてみる予定。
手順はこちら
現状未サポートのもの
- Autolayout
- Storyboard support
- MapKit
- AssetsLibrary
- AddressBook
- Ads
- Objective-C annotations
- Media Capture and Playback
- ARM support (x86 only today)
- Compiler optimizations will not work and will likely crash clang, debug builds only
感想
実用に耐えられるかどうかはさておき、取り組みとしてはかなり面白いです。
今後のサポートの広がりに注目していきたいと思います。